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97式改LAPDblog

パトレイバー好きなおっさんが、軍事や思った事を徒然書く日記です 旧ブログ(FC2ブログ)から引っ越して来ました

皆様お久しぶりです

このブログをご覧いただいている皆さんお久しぶりです。

ここ数ヶ月の間、全くブログを更新していませんでしたが(汗)書きたいネタが溜まってきたので近々またブログを再開する予定です。

当ブログにご興味のある方は気長にお待ちいただけますと筆者として幸いです。とりあえずは安保法案の矛盾点やPKOでの駆けつけ警護に於ける問題点について書こうと考えております。

筆者の筆不精の性格で中々ブログを更新出来ませんでしたが今後は月に1〜2本程度記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願い致します。

日本が創設すべき情報機関の在り方とは

ISIL(イスラム国)による邦人人質二名の殺害事件により日本でも対外情報機関を創設すべきだという声が自民党などから出始めている。

テロ対策で対外情報機関の創設も 「首相直属」で情報収集 (1/3ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK

 

この手の事件が起きるとやれ「自衛隊を人質救出に出せるようにしろ」だの果ては憲法改正論をぶち上げたりと威勢のいい事を言う人達が湧くものであるが、今回はその内の一つの日本にも対外情報機関を創設しろという論に対して日本が保有する対外情報機関の在り方について書いていこうと思う。

全く役に立たなかった外務・防衛・警察の情報収集能力

今回のISILによる邦人人質二名が惨殺された件で日本の外交能力と対外情報収集能力の無さが改めて浮き彫りになった。外務省や警察庁そして(おそらく)防衛省はそれぞれヨルダンの日本大使館や現地政府に情報収集の為の人員を派遣したが何の成果も無く人質二名が殺害されるという最悪の事態となってしまった。

 

今回の件で改めて浮き彫りになった問題点は各省庁の情報収集能力の無さ、特に外務省の無能さと安倍首相肝いりの日本版NSCが全く機能していなかった点である。また警察も国際対テロ班をヨルダンに派遣したがこちらも全く情報を得ることが出来なかった。この点から筆者も新たに対外情報機関を創設する事には賛成だがその為には以下に述べる条件が必要と考える。

外務・警察・防衛とは独立した対外情報機関の創設をすべし

まず新たに日本に対外情報機関を創設するにあたって一番重要な事は新対外情報機関は外務・警察・防衛の各省庁隷下の組織では無くどの省庁にも属さない完全に独立した機関であるべきという事である。これは外務・警察・防衛のどれもが対外情報機関を抱えるのは情報収集能力の不安や対外情報機関を傘下に収める事による一省庁の権力の肥大化を阻止するためには必要な事であると確信するからである。

では新対外情報機関はどこが管轄するのかという点であるが、日本版NSCの傘下というのも心許ない。そこで筆者は新たに米国の国土安全保障省の様な省を創設しその傘下に新対外情報機関を設置するというのが妥当であると思う。日本版国土安全保障省の構想としては今まで各省庁にバラバラに配置されていた情報組織や海上保安庁などの実力組織などを一括して統括するのがベターであろう。

日本版国土安全保障省の在り方としてはまず外務・警察両省庁の対外情報収集組織や外事・公安組織を両省庁から切り離して新対外情報機関に移管し、警察は本来の意味で自治体警察とし日本版DHSに全国捜査を手がける国家警察を新たに創設する。また防衛省の対外情報収集部門の情報も日本版DHSに集約し、国交省傘下の海保も日本版DHSに移し新対外情報機関と合わせて国家安全保障の中心となる省とすればいい。

日本版国土安全保障省や新対外情報機関の人員はどうするのかという問題点は既存の組織から移管した人員に新たに人員を増やすがその分、外務・警察・防衛の余剰な人員を削減してその人員を回せば余計な金も余りかからずに済むのではないであろうか。

日本版国土安全保障省の構想図としては以下の様な感じである。

日本版国土安全保障省ー新対外情報機関(各省庁の情報機関を整理・統合)

          ー国家警察(日本版FBI)

          ー海上保安庁・麻薬取締等の実力組織

          ー防衛省の情報機関の情報集約

新対外情報機関の在り方

日本版国土安全保障省については上記の通りだが、では新対外情報機関はどの様に有るべきなのか。上でも述べたが新対外情報機関には外務・警察・防衛各省庁から対外情報収集組織を移管し整理・統合した上であくまで情報収集・分析機関として活動する事が大原則である。日本の対外情報機関はあくまで情報機関であってなにもCIAみたく暗殺やら謀略活動をする必要も無くまた謀略活動は憲法上も許されないと思うからである。日本の対外情報機関は別にCIAの様な諜報機関を真似る必要性は無い。

また新対外情報機関は日本版国土安全保障省の傘下にし、集められた情報は国土安全保障大臣を通じて日本版NSCに伝達するという体制を取る。さらに国土安全保障省・新対外情報機関のトップには外務・警察・防衛各省庁からの天下りではなく新規に情報機関に通じた人物を採用をすべきである。これは天下り人事による各省庁の間接的支配を防止する為である。

そして多分一番揉めるであろう点は組織の呼称では無いだろうか?日本では情報機関という組織に忌避感を抱く人達が多くいるのも事実である。まあ新対外情報機関の呼称は外交保安局(英語名:Diplomatic Security Agency)で略称はDSAとかにして情報機関という呼称を使わなければいいのではないだろうか。

結局は政治家と国民次第

とここまで日本が保有すべき対外情報機関の在り方について述べてきたが最後に一番重要な点がある。それは確固たる外交戦略も軍事戦略も持っていない日本が新たに対外情報機関を創設したとしてうまく機能するのかという点である。いくら優れた対外情報機関を作った所でそれを扱う政治家や時の政権が何の考えもなしにその時の感情で政策を決定してしまう様では逆に日本にとって危険であろう。

今日本に必要なのは今後日本が世界の中でどういった立ち位置の上で振る舞うのかという基本的な外交・軍事戦略を決める事が先では無いだろうか?対外情報機関はその後で創設をすればいい。何の外交・軍事戦略も持たない現状で対外情報機関を創設するというのは非常に危険であると云うことを政治家も国民も忘れてはならない。

 

 

 

怪獣映画から見る自衛官像と昨今の自衛官像の違いについて

映画『ガメラ2 レギオン襲来』が劇場公開されてから今年で19年になる。私は公開当時、劇場に10回以上観に行きその後もVHS→DVD→BDとソフトが発売されるたびに買い何十回と観て来た物である。

劇中、自衛隊はオープニング冒頭の真駒内駐屯地からの化防小隊出撃シーンを皮切りに地下鉄南北線大通駅での草体爆破作戦や仙台市民避難作戦、そして終盤の足利に於けるガメラと共闘してのレギオン撃滅作戦と自衛隊は存分に戦い、戦った。

劇中登場する自衛官達も存分に戦った。いや彼らこそ映画の主人公であったと言っても過言ではないであろう。まさに対怪獣戦は自衛隊にとって最高の仮想敵であり怪獣映画は自衛隊にとってその存在意義を雄弁に語るにふさわしい最高の舞台なのである。

さて前置きが長くなってしまったが、これからゴジラガメラ映画に出てくる自衛官達を振り返りながら昨今の自衛隊を舞台にした映画・ドラマに出てくる自衛官像への違和感について書いていこうと思う。

戦う意義が無いと戦えなくなった自衛官

昨今自衛隊を舞台とする映画やドラマが非常に多くなった。筆者の感じる限りでは映画『亡国のイージス』辺りから徐々に増えていった様に感じる。しかし昨今の映画やドラマに登場する自衛官達による中身の無い空理空論や綺麗事を平然と言ってのける姿勢には否定的な見方しか出来ない。

「何のために戦うのか」とか「俺たちは国を守る為に戦う」等々、最近の映画やドラマに出てくる自衛官達は悩み苦悶しながらそれでも戦う戦士なのだそうだがそれまたご苦労な凝ったとしか言いようが無い物である。

特に2年前にTBSにて放送されたドラマ『空飛ぶ広報室』には随分としらけさせられた。あくまで自衛隊自衛官礼賛が前提でドラマの最初に記者役のヒロインから「戦闘機は人殺しの為にあるんでしょ」と言われた空幕広報室の主人公が「これらは国民の生命財産を守る為の物です!」と凄んで言うシーンでは椅子から落ちそうになった。どうやら昨今の映画やドラマに出てくる自衛官達は戦う意義が存在しないと戦えないのだそうだ。

全く悩む事などしない怪獣映画の自衛官

翻って怪獣映画に出てくる自衛官達は悩まないし、ましてや戦う意義云々などと言わない。それは怪獣映画に出てくる自衛官達にとって対怪獣戦とは敵に勝つか負けるかの二者択一であり怪獣を倒す事こそが彼らの使命でありそれが彼らの存在意義だからである。

ここで私の好きな映画『ゴジラVSビオランテ』のワンシーンからとなるが劇中中盤、高嶋政伸扮する黒木特佐がゴジラ若狭湾にある原発への移動ルートの為の上陸地点として名古屋を上げ伊勢湾にてゴジラを迎撃する作戦を実行するが黒木特佐の予想に反してゴジラは大阪湾沖に姿を表す。

大阪湾沖に表れたゴジラに動揺した陸海空幕僚長達はそれぞれの部隊を至急大阪に向かわせようとする中、黒木特佐はそれに反対し体制を立てなおして若狭にてゴジラを迎撃するように統幕議長に進言する。すると上田耕一扮する山本統幕議長が黒木特佐に「では大阪はどうする!」と凄むが黒木特佐はすかさずにこう言う、「私の仕事は敵に勝つか負けるかです!」と。

戦う事こそが仕事である怪獣映画の自衛官

黒木特佐の言うとおりゴジラガメラなどの怪獣映画に出てくる自衛官達にとって敵と戦う事は自分の仕事でありそれ故に誇りを持って戦うのである。先述したが怪獣映画とは自衛隊の本質である敵を殺し倒すというという事を最も雄弁に語ることが出来る舞台であり、対怪獣戦は自衛隊の存在意義を示すことの出来る最大の仮想敵なのである。

この点が昨今の自衛隊を舞台にした映画やドラマに出てくる自衛官達と違うのである。何度も言うが怪獣映画に出てくる自衛官達にとって戦う事は当たり前の事でありまた仕事なのである。それ故に彼らは戦う為の意義について悩む事など無いのである。

そしてまたガメラへ...

最後にまた『ガメラ2 レギオン襲来』からのワンシーンであるが劇中序盤に群体レギオンに襲われたビール工場に札幌市青少年科学館学芸員の穂波と共に現場に訪れた大宮化学学校の渡良瀬二佐らに対して穂波が「どこかで地球の生命体のたかが外れてしまったのかもしれない」と不安視するとそれに対して渡良瀬二佐が力強くこう言う「例えたかが外れて様と腐って様とそれを守るのが我々の仕事です」。

そう彼らにとって戦う事は仕事なのである。それ故に彼らは勇敢であり逞しいのだ。だがそんな彼らの姿を我々はもう二度と見る機会は無いであろう。

*参考資料

・『ガメラ2 レギオン襲来メイキング・オブ・G2』(発行:メディアワークス 発売:主婦の友社 発行年:1996年)

・『ガメラ2 レギオン襲来』公式パンフレット(発行:東宝 発行年:1996年)

・『最新ゴジラ大図鑑 1954~1990 ゴジラ映画史35年史』(発行:バンダイ 発行年:1990年)

**この記事は旧ブログ(FC2ブログ)にて「ゴジラガメラ自衛隊」と言う題にて書いた記事をはてなブログに移行する際に消失してしまった為、今回題名を新たに内容を覚えていた旧ブログの記事をベースに全面的に加筆・修正した物です。

 

 

 

 

 

韓国の軍事雑誌

今やインターネットの発達により世界中のありとあらゆる物が買えるようになった時代、世界中の軍事雑誌も昨今手軽に買えるようになって来ました。そこで今回は韓国の軍事雑誌について紹介するとともに韓国からどの様にして韓国の軍事雑誌を買えば良いのかも簡単ではありますが書いていこうと思います。

韓国の主要な軍事雑誌

韓国でも日本と同様に各種軍事雑誌が発行されています。韓国での主要な軍事雑誌の数は約4誌で、それぞれ日本の軍事雑誌と同じく特色が有ります。

韓国の主要軍事雑誌4誌は以下の4誌です。

『PLATOON(ハングル名:플래툰)』

『Aerospace KOREA(ハングル名:월간항공)』

『MILITARY REVIEW(ハングル名:밀리터리리뷰)』

『DEFENSE TIMES KOREA(ハングル名:디펜스타임즈)』

以上が韓国の主要な軍事雑誌4誌です。この4誌以外にも何誌か軍事雑誌が有りますが今回は韓国で有名なこの4誌のみを紹介いたしました。

各軍事雑誌の紹介

ここでは上記の4誌についてそれぞれの内容などを軽く紹介します。

『PLATOON(ハングル名:플래툰)』

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この『PLATOON』は日本でも販売しているミリタリーショップがあるのでご存知の方もおられるかと思いますが、この『PLATOON』は日本でいう所のコンバットマガジン的存在で韓国軍の各種装備特集はもちろん世界の特殊部隊・銃器・トイガン等を写真を多様して紹介しており最近は萌えキャラによる韓国軍装備紹介マンガなども掲載したりととても面白い記事が多い印象です。

記事は韓国の雑誌なのでハングル文字で書かれていますがこの『PLATOON』は写真が多く掲載されていますのでハングル文字が分からない方でも楽しめる雑誌だと思います。

『Aerospace KOREA(ハングル名:월간항공)』

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この『Aerospace KOREA』は韓国空軍や世界各国の軍民航空機を全ページフルカラー写真で紹介しておりサイズもA4版と大きくとても見易いレイアウトな雑誌です。記事内容も韓国空軍のみに限らず米空軍やボーイング等の民間旅客機を特集していたりと大変面白い内容です。日本でいうとJ-Wing辺りが近いかもしれないです。こちらの『Aerospace KOREA』もフルカラー写真をふんだんに使用していますのでハングル文字が読めない方にもおすすめできる雑誌です。

『MILITARY REVIEW(ハングル名:밀리터리리뷰)』

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『DEFENSE TIMES KOREA(ハングル名:디펜스타임즈)』

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上記の『MILITARY REVIEW』と『DEFENSE TIMES KOREA』の2誌は韓国の軍事専門誌では老舗的存在で日本でいう所の軍事研究的雑誌です。両誌ともメイン記事は韓国軍の装備についてで韓国軍の現有装備からKFXやKAMDなどの将来装備まで幅広く詳細に解説をしている雑誌です。『MILITARY REVIEW』の方は海外軍事技術についても解説をしていて、『DEFENSE TIMES KOREA』は韓国軍の装備解説に力を入れており韓国軍の新装備についての詳細な解説もするなど韓国軍の装備を知る上では欠かせない1冊です。

ただし両誌ともハングル文字による記事がメインですのでハングル文字が読めない方にはあまり面白くないかもしれませんが、記事中にモノクロ写真で韓国軍装備の解説が載っていますので試しに一回眺めてみるのも良いかもしれません。

韓国から軍事雑誌を買う方法

さてここでは韓国から軍事雑誌を買うにはどの様にすれば良いかを紹介したいと思います。まず最初に韓国の通販サイトでは韓国の住民確認制度の「住民登録番号」という個人IDを入力しないと会員登録が出来ない様になっており海外からの会員登録を受け付けていない通販サイトが大半です。

しかし韓国で大手ネット書店の教保文庫やyes24などでは海外の人も会員登録することが出来ます。ただし海外会員向けでは発送してくれない種類の雑誌もあるので注意が必要です。ちなみに私はyes24で海外会員登録をしてみましたが上記の軍事雑誌は発送外と注文が出来ませんでした。教保文庫の方は海外発送もしてくれる様です。(韓国のネット書店サイトはとても重いので注意して下さい)

教保文庫リンク先

꿈을 키우는 세상 - 인터넷교보문고

しかしハングル文字が読めない方や煩わしいのは嫌という方には輸入代行業者を使う手もあります。最近は韓国からの輸入代行業者で注文から配送まで全てを行う購入代行サービスを行っている業者が幾つか有りますのでそれらを利用してみるのも良いかもしれません。但し購入代行サービスは購入代行手数料などを取られるので個人輸入よりも払う金額が多くなりますのでその点に気をつけて下さい。

ちなみに私がときどき利用している輸入代行業者の「malltail」さんは購入代行サービスも行っており今迄トラブルも無く信頼出来る業者様でした。一応そちらのリンク先も貼っておきますので興味がある方は是非どうぞ。


総合TOP|個人輸入代行、海外発送サービス【malltail】公式サイト

 

軍事教団に対するアンチ派についての徒然

このブログの記事で軍事教団一派の無知暴虐ぶりについて何度も取り上げてきたが、今回はその軍事教団一派を批判している所謂アンチ派について感じた事について書いていこうと思う。

最早子供の喧嘩と化した軍事教団対アンチ派の論争

今、Twitterやブログといったネット上に於ける軍事教団一派とそれに対するアンチ派の論争は最早泥縄の状況を超えてお互いへの怨嗟からくる両派による石のぶつけあいの様相となって来ている。

軍事教団一派の無知暴虐ぶりについては以下の記事を読んで頂くとして、今回の問題は軍事教団一派に対するアンチ派の言論についてもゲンナリする状態であるという事なのである。最早アンチ派も軍事教団憎しから来る拙論ばかりとなり今では両派による論争では無く(まあ前からそうでは無かったが)只の子供の喧嘩状態と化している。

 

軍事教団の振る舞いにゲンナリする人が多いのでは無いんかね - 97式改LAPDblog

積極的アンチ派・消極的アンチ派・傍観派

所謂アンチ派と呼ばれる人達は主に三通りに分けられる。それは積極的アンチ派・消極的アンチ派そして傍観派である。

まず積極的アンチ派とは自身のブログやTwitter等で軍事教団一派の発言に対して相手を直接名指しして批判をする人達である。この積極的アンチ派で有名な方と言うと最近軍事ライターとして活躍されている某S氏辺りであろうか。

次に消極的アンチ派とは相手を直接名指しこそしないものの遠回し的にブログなどで軍事教団一派を批判している人達である。この消極的アンチ派で筆頭的な方は某テクニカル系ライターのI氏辺りであろう。

そして最後が傍観派である。おそらくこの傍観派の人達が一番多いのではないだろうか。傍観派の方々は主として軍事教団一派とある程度の距離感を保ちながら接しつつも積極的・消極的な批判はしないという立場を維持している。この傍観派には軍事専門誌で活躍されている軍事研究家・ライター等の方々の大半がこれに当たると言っても過言ではないであろう。但し傍観派の方々はアンチ派というより現状維持派と言ったほうが適切かもしれない。

子供の喧嘩の積極的アンチ派・相手に届かない消極的アンチ派

積極的アンチ派の言論の方向は至って明快である。軍事教団一派がネット上(主にTwitter)で発言した内容について直接名指しして批判をする。その批判内容の良し悪しは別として積極的アンチ派による批判記事には軍事教団への怨嗟の念が記事文章からも感じ取れる事がままある。しかし積極的アンチ派による批判も既に飽きるほどされつくされており現状は私の見る限りでは良くて日頃溜まった軍事教団一派に対する鬱憤晴らし、悪く言えば子供の喧嘩にしか見えないと言うのが私の感想である。

一方、相手を直接名指しはしないが遠回し的に批判をする消極的アンチ派の活動は軍事教団一派に対して(書いてる本人が思うほど)何の効果も上げていないと言って良いであろう。所詮遠回し的に批判した所で軍事教団一派の人達には伝わらない若しくは理解していないのが関の山で、この手の批判も積極的アンチ派と同じく既に飽きるほどされ尽くしているのが現状である。

どうにも出来ない傍観派の罪

そして一番問題なのがこの傍観派である。先述したがこの傍観派にはほぼ全ての軍事評論家・ライター等の方々が属している。基本、傍観派の方々は軍事教団一派とある程度距離を置いて接しているが積極的・消極的アンチ派の様に批判を殆どしない。下手をすると軍事教団一派に同調して発言をしている方もチラホラといるという有り様である。

本来なら傍観派の人達こそ軍事教団一派がここまでの惨状を引き起こす前に何らかの手を打つべきではなかったのではなかろうか?軍事教団の無知暴虐ぶりは何も今に始まったことではなく以前からネット上などで度々問題視されていたにも関わらず傍観派の方々は相手との摩擦を嫌ってか殆ど野放し状態にしてきたのではないのか?その意味において傍観派の方々にも一定の責任があるのではないだろうか。

観戦者はこのままでいいのだろうか?

最後に、軍事教団一派対アンチ派の闘いは某掲示板やTwitterなどで色々と書き込まれている。所謂両派による喧嘩を外側からみている観戦者達である。しかしこの観戦者の間でもやれ信者だアンチだとこれまた不毛な議論がなされている。

だが果たしてこの様な状態がいつまでもダラダラと続いても良いと観戦者の人達も考えているのだろうか?少なくとも現在の状況は軍事という趣味・学問の分野として百害あって一利なしである。今後この様な状態が続けば長期的に見れば軍事分野における新たな人材や入門者の低下・減少を招くのではないのかとの不安視しかない。

 

 

 

韓国軍海兵隊の保有装備現況

ネット上で色々と言われている韓国軍であるが、中でも海兵隊(ROK MARINE)の装備についての話題は水陸両用戦闘車位で韓国軍海兵隊の保有する装備についての詳細な情報はネットや書籍等でも殆ど取り上げられていないのが現状である。そこで今回は、韓国軍海兵隊が保有する小火器類から戦闘車両について簡単ではあるが可能な限り紹介したいと思う。

陸軍の装備とほぼ同等の海兵隊の装備類

海兵隊が保有している装備の種類は陸軍と比べると非常に少なくかつ陸軍が使用している装備と基本的には同じ装備であるが、2010年に起きた延坪島砲撃事件後には後述するが海兵隊向けに新たに購入・配備された装備もある。NLL(北方限界線)付近や日本海側の38度線近辺の島嶼を主に警戒している海兵隊であるが、昨今使用兵器の老朽化が激しく老朽化した兵器の早急な更新が海兵隊から望まれている。

韓国軍海兵隊の保有装備一覧

歩兵携行火器から重火器類まで

小火器類・K2小銃 ・K1A 5.56mmサブマシンガン ・K3 5.56mm分隊支援火器 ・K6 12.7mm重機関銃 ・K201擲弾発射器 ・K4 40mm擲弾発射器(車載式)

対戦車兵器 ・KM67 90mm無反動砲(歩兵携行式)・BGM-71D TOW2対戦車ミサイル(車載式)・KM40A2 106mm無反動砲(車載式)・Spike NLOS(車載式)

迫撃砲・KM30 107mm迫撃砲 ・KM187 81mm迫撃砲 ・KM181 60mm迫撃砲

携行式対空ミサイル ・ミストラル携行対空ミサイル

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上記写真:訓練にてSpike NLOSを発射した瞬間

水陸両用戦闘車などの戦闘車両

水陸両用戦闘車両・KAAVR7A1/KAAVC7A1/KAAVP7A1

戦車等・K1戦車 ・M48A3K戦車 ・K1戦車橋 ・K1装甲回収車

榴弾砲等・K9 155mm自走榴弾砲 ・K55/K55A1 155mm自走榴弾砲 ・KH179 155mm榴弾砲 ・K77A1砲兵射撃指揮車

その他車両類・K200装甲兵員輸送車 ・K242A1 107mm自走迫撃砲 ・KM9装甲ブルドーザー ・K216化学兵器偵察車 ・K532 装甲兵員車両 ・KM167A3 20mmバルカン砲

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上記写真:KM67 90mm無反動砲を構える海兵隊

なお上述した車両以外にも輸送トラック類やジープ車両等の車両を韓国軍海兵隊は多数保有している。


스파이크 미사일 발사 공개영상 - YouTube

上の動画は昨年、海兵隊がSpike NLOSの試射を行った際の物である。

装備更新が進み始めた海兵隊の現状と今後の課題

以上、簡単ではあるが韓国軍海兵隊が保有している装備について紹介をしてきた。先述したが海兵隊の装備は老朽化が進み更新が叫ばれていたが陸海空軍に予算を向ける韓国軍には海兵隊内部から「海兵隊を軽視している」とさえ囁かれる状態であった。

しかし2010年に起きた延坪島砲撃事件により韓国議会や国防部内部から対北韓(韓国では北朝鮮の事を北韓(プッカンと発音)と呼称している)対策として海兵隊の強化を叫び大統領府もこれを承認し海兵隊へのK9自走榴弾砲の増強やイスラエル製のSpike NLOSの購入・配備や各種センサー類の導入を開始した。

当面暫くの間は海兵隊への装備購入予算は増額傾向が続くと思われるが現在の予算額では老朽化した兵器を早急に更新するレベルまでには届かず、今後海兵隊がどのような戦略の元に装備更新の予算配分をするのかが鍵となっている。

防衛技術シンポジウム2014から見る陸自の問題徒然

今年も市ヶ谷にあるグランドヒル市ヶ谷にて技本による防衛技術シンポジウム2014が11・12日の二日間にわたって開催された。筆者は今年も初日に見学をしたのだが今年の防衛技術シンポジウムの展示内容は例年に比べとても貧相な内容であった。今回は今年の防衛技術シンポジウムを見学して感じた陸自の装備開発・装備運用の疑問点について書こうと思う。

やる気が全く感じられなかった展示内容

筆者は4年前から毎年防衛技術シンポジウムを見学してきたが今年のシンポジウムの展示内容は控えめに言ってもお粗末な展示内容であった。今年は1フロアのみでの開催で、展示ブースの内容は殆どがポスターセッションのみで後は模型や小型の研究品と例年の使い回しの展示が申し訳程度に置かれている程度で『防衛省自衛隊60周年』と謳っている割には見学者に対してやる気のある展示内容では無く、正直技本は開催する気が本当に有るのか?と疑ってしまう様な展示内容であったのが残念であった。

陸自の新たな装備開発の大義名分は海外派遣

さて今年の防衛技術シンポジウムを見学して感じた事は、陸自の装備開発の大義名分が海外派遣に様変わりしていた点であろうか。今迄陸自の装備開発の際に使われる大義名分は、一昔前はゲリ・コマ対策でありそれが最近は離島防衛へと変わってきたのは周知の通りだが今年の技本パンフの陸自装備品開発の説明文を読むと「国際平和協力活動における~」と海外派遣を念頭に置いた物に変わっていた。

これはおそらく離島防衛目的で研究・開発を進めてきたP-1・C-2や機動戦闘車などの装備品開発が一段落し、今までの離島防衛目的では財務省から予算を取る事が難しくなるのを見越して安倍政権による集団的自衛権解釈改憲とも相まって(まずはPKO活動目的とオブラートに包んで)海外派遣向けにと装備品開発の大義名分を変えたといったあたりではないのだろうか。

96式装輪装甲車の後続装輪装甲車の開発

その技本パンフの陸自装備品開発の項目で一番目を引くのが陸自現有の96式装輪装甲車の後続装輪装甲車の「装輪装甲車(改)」であろう。最近の陸自の新規装備導入では当たり前となって来ているが装備品名にあえて〇〇式と採用年を指定しない。これは〇〇式としてしまうとその装備品を改修する際に膨大な手続きが必要になるためにあえて高機動車みたく採用年を指定せず部隊採用という形を採っている。

そして肝心の装輪装甲車(改)のポンチ絵なのだがこれが独・蘭が共同開発したボクサー装輪装甲車の外観にそっくりなのである。ちなみにそのポンチ絵が※コレ

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まあコレはおそらく、装輪装甲車(改)のポンチ絵を載せる際に適当に見栄えのするボクサー装輪装甲車辺りを参考にして描いたのであろうと思うが陸自の本音としてボクサー装輪装甲車の様な装輪装甲車が欲しいという願望がこの様なポンチ絵を産んだと考えるのが妥当であろう。

この装輪装甲車(改)は今年度(平成26年度)から試作が開始され平成28年度から30年度まで技術試験及び実用試験を予定されているが、果たして96式装輪装甲車のにのまえにならないかという不安が残る所である。

政策評価書:http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/25/pdf/jizen_01_youshi.pdf

運用方法が未だに決まらない中多と後続開発が始まった12SSM

さて最後に陸自に配備が始まっている中MAT・重MAT後続対戦車誘導弾の中距離多目的誘導弾と88式地対艦誘導弾(88SSM)の後続SSMの12式地対艦誘導弾(以下12SSMと呼称)についてブースの陸自解説員から聞いた話について書いていく。

この2つの展示ブースには模型がちょこっと置かれている程度だったが解説役の陸自幹部から以下の大変興味深い話を聞くことが出来たので簡単に記したいと思う。その陸自幹部曰く、「普通科部隊に配備が始まった中距離多目的誘導弾についてまだ明確な運用方法は定まっていない。」「中距離多目的誘導弾は配備が始まったばかりなので部隊でも運用に試行錯誤している状況。」そして一番驚いた話が「既に12SSMの後続SSMの開発が始まっている。

私はつねづね陸自の地対艦誘導弾の有用性は殆ど無いと感じているのだが、まだ配備が始まったばかりの12SSMの後続SSMの開発を88SSM時代から明確な運用方針や実効性の有る運用方法が出来ていない中で既に始めているというのは陸自特有の悪癖「一度装備した兵器は無くさない」のまさに典型例ではないのかと、その陸自幹部に疑問をぶつけて(穏やかにね)みたが明確な答えは最後まで得る事は出来なかった。

このブログで何度も書いてきたが、陸自は抜本的な装備開発施策の改善をしなければ今後も装備品開発に於いて大変な悪影響が続くと言ってきたが今回のシンポジウムを見学してみての感想では陸自は何も学んでいないという暗澹たる物であった。

※「装輪装甲車(改)」(防衛省技術研究本部パンフ2014)p.9