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97式改LAPDblog

パトレイバー好きなおっさんが、軍事や思った事を徒然書く日記です 旧ブログ(FC2ブログ)から引っ越して来ました

韓国軍対戦車兵器事情

韓国の朝鮮日報で以下の様な記事が掲載された。


Chosun Online | 朝鮮日報

記事の内容は韓国陸軍が韓国与党議員に提出した資料によると韓国陸軍が保有する対戦車兵器の99.2%が老朽化し、北朝鮮軍の保有する新型戦車の「天馬号」や「先軍号」に対抗出来ないという内容である。

まあ韓国陸軍が資料を提出したのは老朽化した対戦車兵器の更新予算を獲得したいからなんじゃないの?というのは置いといて、今回は韓国軍の保有している対戦車兵器の現状について簡単に書こうと思います。ちなみに今回は韓国陸軍及び海兵隊の歩兵携行式と車載・ヘリ搭載の対戦車兵器について述べます。

以外と歩兵携行式対戦車ミサイルが少ない韓国軍

韓国軍の歩兵携行式対戦車兵器の種類はそんなに多くは無い。歩兵携行式の対戦車兵器だけだと、韓国陸軍でM67 90mm無反動砲・露製Metis-M対戦車ミサイルパンツァーファウスト3・M72 LAWの4種類。さらには海兵隊だとKM67 90mm無反動砲のみといった状況である。

ここで言えるのは韓国陸軍・海兵隊での歩兵携行式対戦車ミサイルが韓国陸軍が保有しているロシア製のMetis-M対戦車ミサイルしかない点である。後は無反動砲やロケットランチャーのみで、海兵隊に至っては歩兵携行式対戦車ミサイルすら保有していない状況である。

しかも韓国陸軍・海兵隊の90mm無反動砲やLAWは大分旧式で老朽化が進んでいるのが現状である。

韓国軍の車載・ヘリ搭載搭載の対戦車兵器現況

韓国陸軍・海兵隊では複数の車載・ヘリ搭載の対戦車兵器を保有している。韓国陸軍では車載用としてM40A2 106mm無反動砲・BGM71-D TOW2対戦車ミサイルを、ヘリ搭載用としてはAH-1S向けにTOW2を軽攻撃ヘリ500MD向けにTOW対戦車ミサイルが配備されている。また海兵隊では2010年の延坪島砲撃事件を契機に配備が始まった車載式のイスラエル対戦車ミサイルのSpike NLOSを保有している。また車載用のM40A2 106mm無反動砲・TOW2対戦車ミサイルも保有している。

しかしM40A2 106mm無反動砲は老朽化が激しく更新が韓国陸軍・海兵隊で望まれているのが現状である。

 AH-64E購入で現状打破となるのか?

韓国陸軍では昨年に現在保有している攻撃ヘリAH-1Sの後続機として米国製のAH-64Eアパッチ・ガーディアンを購入する事が決まった。これは現有のAH-1Sの老朽化や北朝鮮軍に対して兵力的質で優位に立つために決定された。

韓国陸軍が購入するAH-64EはAH-64シリーズの最新機でヘルファイア対戦車ミサイルなどを装備するなど強力な攻撃ヘリでこれが韓国陸軍に実戦配備されれば多少は対戦車攻撃能力の向上は見込めるだろうがあくまでも老朽化したAH-1Sの戦力を穴埋めする程度が実情ではないだろうか。

またAH-64Eの購入機数や搭載する兵器を充分に確保出来るのかも疑問が残る所である。

韓国軍が開発する次期対戦車ミサイルと今後について

韓国軍でもさすがに老朽化する歩兵携行式や車載用の対戦車兵器を更新するために次期中距離対戦車ミサイル「ヒョングン」の開発を進めており、「ヒョングン」の性能は射程2,500mで米国製のジャベリン対戦車ミサイルに似た形状をしている。この次期中距離対戦車ミサイル「ヒョングン」は元々、韓国陸軍の新型IFVのK-21歩兵戦闘車への搭載向けとして開発していたがその後歩兵携行式にも転用出来る様に開発している対戦車ミサイルである。

しかし次期中距離対戦車ミサイル「ヒョングン」の開発はなかなかうまく進まずにいるのが現状で戦力化されるまでは老朽化した対戦車兵器を使用し続けならなければならないという問題がある。

最後にここで私案ではあるが韓国軍はいつ戦力化されるのか分からない「ヒョングン」の完成を待つよりか同盟国の米国からジャベリン対戦車ミサイルやSpike NLOSなどで購買経験の有るイスラエル辺りからSpike対戦車ミサイルを緊急に調達した方が良いのではと感じてしまう。