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97式改LAPDblog

パトレイバー好きなおっさんが、軍事や思った事を徒然書く日記です 旧ブログ(FC2ブログ)から引っ越して来ました

やっぱり機動戦闘車は要らないね

前々から言っていた事だけどブログの最初の記事は機動戦闘車ネタということで行こうかと思いましてね。

陸自が200両導入予定の機動戦闘車だけれどもこれって本当に必要性の有る装備なのかね?と毎回思うのだよね。
まあ戦車削減に烈火の如く怒っている人達の事は置いといて、戦車削減を歓迎する派から機動戦闘車の導入について歓迎している声が上がっているというのに違和感を感じるんだよね。

その歓迎する理由を大雑把に書くと、曰く「機動戦闘車は戦車よりも機動性に優れ、戦車よりも軽量な為空輸性も高く105mm砲は敵戦車とも互角に戦える。」と言った所だろうか。

しかし上記の理由が機動戦闘車に当てはまるとはどう贔屓目に見ても無理なのだよね。という訳で機動戦闘車は本当に有用性の有る装備なのかについて書こうかと思います。

まず機動性だが、防衛省も機動戦闘車について装輪式の為に機動性に優れ迅速に展開云々言ってるが、機動戦闘車が使用されると予想される尖閣などの離島防衛でまず装輪式の機動戦闘車ではまともに動けないか到着した時にはもう必要性がない状況下に有る可能性が高い。
まず尖閣についてだがあんな開けた場所が殆ど皆無な場所では戦車どころか機動戦闘車だってまともに運用出来ないでしょう。

仮に何とか持って行けても戦車と同様固定砲台ぐらいにしか使えないでしょうね。まあその前に海空自の艦砲射撃と爆撃でまともな敵がいるとも思えんけどね。
これはその他の離島でも同じで海空自がまず周辺海域・空域の制海権・制空権を確保してないと機動戦闘車を持って行けないし、確保してたら海空自の制海空権で敵の戦車や装甲車etcなどあらかた撃破されてまともに活動する事が出来ないでしょう。

つまり機動戦闘車を離島に持っていった頃には既に敵はあらかた片付けられた後で仕事といえば残党狩りが関の山だろうね。んでせいぜい軽歩兵か残った装甲車位なら機動戦闘車じゃ無くても米国からLAV-25辺りでも輸入して使えば済む相手という状況になる可能性が高いから機動戦闘車ご自慢の機動性を披露する機会は殆ど皆無に近いと思われる。

次は機動戦闘車の売り文句の一つの空輸性についてです。

機動戦闘車の重量は26トンと確かに既存の戦車よりも軽いですがこれだけで機動戦闘車は空輸性に優れると果たして言えるのかというとまず無いでしょう。
確かに戦車より軽量なので一見空輸性に優れてそうに見えますが実は機動戦闘車は重量26トンの為に現在空自が保有しているC-130輸送機に搭載する事が出来ず(C-1は言わずもがな)C-2輸送機でしか運ぶ事が出来ません。

これは機動戦闘車開発時、C-X(現C-2)で空輸する事を想定して作られた為でC-130で空輸する状況を考えていなかった為にC-2で空輸出来る重量に合わせて26トンという空輸性と呼ぶには重すぎる車両になってしまったのです。

防衛省はなぜ現在保有しているC-130で空輸出来る重量にしなかったのでしょうか?普通に考えればC-130で空輸出来る重量であればC-2と合わせて運べますがその逆ではC-2のみでしか運べず機動戦闘車の売り文句の空輸性など発揮できないでしょう?
しかも機動戦闘車を空輸するC-2輸送機はまだ戦力化すらされておらず、機動戦闘車はあってもそれを運ぶC-2輸送機の実戦配備を待たなければいけないという大変間抜けな状況となります。

さらにC-2輸送機が配備されたとしてもその購入機数はたかが知れてますし、仮に実戦になったとしても配備されているC-2輸送機が全て使用出来る訳ではありません(稼働率や残った使用出来るC-2輸送機を全て機動戦闘車の輸送だけに使うのは厳しい為)。

そしてこれが一番肝心な事ですが空輸するという事は飛行場に降ろさなければならないという事なのです。
飛行場に降ろすという事は少なくとも飛行場とその周辺の安全を確保した状況でないといけないという事実です。
そうでないと着陸した途端に敵に攻撃されるのが目に浮かぶでしょう?
まあそのまえに周辺海空域の制海権・制空権を確保していないと飛行中に敵機・敵艦のミサイルなどで撃墜される危険があるわけで。

つまり纏めると機動戦闘車は空輸性と呼ぶには重く、またそれを運ぶ輸送機の数もたかが知れてるので空輸できる数も少なく、そして離島の飛行場に運ぶには飛行場及びその周辺の安全を確保しているのが前提条件でそんな状況下とは最早離島の敵をあらかた片付けられた後の話でそんな状況下では機動戦闘車が活躍するような場面はもう無いと言っていいでしょう。

最後に機動戦闘車の105mm砲の有効性についてです。

防衛省陸自が導入する機動戦闘車には105mm砲塔が搭載されている為に離島防衛時やゲリ・コマ対策時に敵に対して有効な打撃力と成ると謳っていますが果たしてそうでしょうか?

機動戦闘車の機動性・空輸性の所でも述べましたが尖閣やその他離島での戦闘に於いて機動戦闘車は殆ど活躍する場面は無くせいぜい海空自の艦砲射撃・爆撃で取りこぼした軽歩兵や装甲車程度の相手を狩る位しか出番がないでしょう。
その程度の相手では105mm砲は明らかに過剰武装で105mm砲で無くても25~30mmクラスの機関砲が有れば充分です。

これはもう一つのゲリ・コマ対策時に於いても同じで、せいぜい小火器程度の武装のゲリラ部隊や特殊部隊ならこちらも30mm機関砲でも有れば十分に敵をアウトレンジから撃破出来ます。
まあぶっちゃけ87式偵察警戒車で事足りるでしょうね。

では機動戦闘車が活躍出来る場面はと問われると答えはPKO派遣や海外邦人輸送時の警戒・護衛任務位しか出番は無いと思います
陸自は機動戦闘車を200両導入する予定ですがPKO派遣や海外邦人輸送時位にしか使い道が無いのですから海外派遣部隊用に30~50両も有れば充分でしょう。

まあそもそも機動戦闘車を新たに開発するより米海兵隊から中古のLAV-25でも購入した方がまだ使い道もあったと思いますが。